2008年03月08日
ゼロから始めるGIMP(その1)
お店の看板作り、服の制作、SLでのものづくりに欠かせないのがペイントソフト。
フォトショップが定番ですが、簡易版のエレメントでも結構値段するし、使い方もよくわからなかったり、という感じでせっかく購入したのに使わなかったり、お試し版をちょっといじっただけであきらめてしまっている人も多いのではないでしょうか。
そんな人のための強い味方がGIMPです。
GIMPとはフォトショップなどと同様のペイントソフトで、アニメ作成のところで紹介したAvimatarのように無償で配布されているフリーウェアです。フリーウェアと言ってもその機能は有償のフォトショップエレメントなどと比べても何ら遜色なく、SLでの使用に限って言えば、むしろ使い勝手は良いくらいです。
たとえばこんなセルフポートレイトもスナップショットとGIMPで作れちゃいます。

今日はそんなGIMPの使い方をサクサクっと覚えちゃいましょう。
まずはGIMPを入手。 ⇒ http://gimp-win.sourceforge.net/stable.html
MACの方はこちらから。 ⇒ http://gimp-app.sourceforge.net/
残念ながら最新バージョンの2.4はWindowsしか対応していません。MACの方は2.2を使っていただくことになります。
ダウンロードを終えたら、早速GIMPを起動してみましょう。 初期画面が出たら新規作成であたらしいファイルを開いてみましょう。

ファイルはデフォルトでは420x300となっていますが、この大きさは任意に選ぶことが可能です。
フォトショップなどもそうですが、GIMPもレイヤーが使えるようになっています。レイヤーとは、下の画面に上から別の画面を重ねることでひとつの画面とすることができるような構造で、テンプレートを使って服を作るときなどに必ず使います。新規ファイル作成時にはこのレイヤーはまだ無く、背景だけがあります。ですのでこの背景の上にレイヤーをつくることにします。
レイヤーの構造は メニューの ダイアログ>レイヤー で見ることができます。

レイヤーの作成はメニューの レイヤー>新規レイヤー でできます。

新規レイヤーは何も書かれていない状態では、丁度一枚の透明シートのような感じです。また、このような透明シートとしてのレイヤーは何枚も重ねることが可能です。ですので服などを作るときにはこの特性を利用し、一番下の背景にTexture Map(型紙)を読み込み、レイヤーを使って服を書き込んでいくといった方法をとります。レイヤーのウィンドウで背景をオフにしてみると下の画面のようなチェック模様の画面がでてきます。これは透明であるということを表していますので、今後レイヤーを使う際に覚えておいてください。

さて、以上GIMPの初期画面から新規ファイルを開きました。ここでいちから絵を描いていってもいいのですが、実際には既にある画像を背景として読み込み、そこにいろいろな加工をしていくというケースが多いかと思います。ということで、実際にSLで撮ったスナップショットを使ってちょっと遊んでみましょう。
まず、加工したいスナップショットを読み込みます。

ちょっとこのままだと大きすぎますね。人物のまわりだけ切り取って使うことにしましょう。
切り取るにはメニューの 道具>選択ツール>Rectangle Select を選びます。(なんで最後だけ英語なんだろ?まあフリーソフトですから、ご愛敬ということでw)

選択した範囲だけを切り取るにはメニューから 画像>Crop to Selection を選びます。

これで選択範囲だけを切り取ることができました。

次に文字を入れてみましょう。メニューから 道具>文字 を選びます。

文字を入力する際に文字色を選んでおきましょう。今回はピンクで入れてみることにします。
色の変更はツールウィンドウのカラーパレットをクリックして「描画色を変更」というウィンドウで行います。

色を選んだら、文字カーソルで画面上をクリックすると「GIMP文字エディター」というウィンドウが現れますので、そこから文字を入力していきます。フォントや文字の大きさ、色はツールウィンドウの方で変更することができます。

文字の位置を動かしたいときはツールウィンドウからMoveツールを選びMoveの設定を Move the active layer とし、かつレイヤーダイアログで文字レイヤーを選択してやると、Moveツールで文字位置を動かすことができます。このように文字を入れる場合は自動的に一番上に文字レイヤーが出現します。また、文字レイヤーに限らず各レイヤーは可視、不可視の切り替えができます。またレイヤーを重ねる順番も入れ替えることができますので、いろんな部分を別々に描いて後で重ねるといったことも自由にできます。

さて、次に顔のまわりをハートで囲んでみましょう。(自分でやるのはちょっと恥ずかしいんですが・・・^^;)
まず、周りを囲むハートの枠を描くためにメニューから レイヤー>新規レイヤー で新しいレイヤーを作ります。

新規レイヤーは一番上にきますので、そのまま枠を塗りつぶすと文字が隠れてしまいます。そこでレイヤーの階層をひとつ下げて、文字と写真の間に来るようにします。

この写真と文字の間に入ったレイヤーにハートの枠を書いていきます。ハートの枠を描くにはPathツールを使うと便利でしょう。Pathツールは私のようにフリーハンドで描くお絵かきが全く駄目なひとでも比較的きれいにいろんな形を描くことができます。なにより服を作る際など、テクスチャーマップ(型紙)があれば、それにそって服の形を奇麗につくることだって可能です。(それはまた後日) ということでPathツールを使ってハートを描いてみましょう。メニューから 道具>Path を選びます。

やり方は簡単、点をプロットしていくと点と点の間が線で結ばれていきます。曲線部分などは点の間隔を細かくしてあげるときれいに描けるでしょう。また、ちょっと歪んでいるなとか思ったらば、後で修正もききます。

形が整ったら、メニューから 選択>パスから を選びます。

この状態ですと、ハートの内側が選択されたことになっています。しかし、塗りつぶして枠にしたいのはハートの外側ですね。そこでメニューから 選択>反転 を選んでやります。これで選択範囲はハートの外側になりました。

さあ、いよいよハートの枠を色付けしましょう。メニューから 編集>描画色で塗りつぶす を選ぶことで選択範囲のハートの外側を塗りつぶすことができます。塗りつぶす前に、ツールウィンドウの中のカラーパレットの描画色を塗りつぶしたい色に変えておくことを忘れずに。

今回は青でぬりつぶすことにします。結果は下の画のとおり。

今回の手順をひととおり覚えておけば、テクスチャーマップ(型紙)を使った服作りなどもできるようになるでしょう。
後日機会を見てGIMPを使った服作成にもトライしてみましょう。
楽しみにしていてください。
では、きょうのところはこの辺で。なが~いトピックでしたが、お付き合いいただきありがとうございました。
フォトショップが定番ですが、簡易版のエレメントでも結構値段するし、使い方もよくわからなかったり、という感じでせっかく購入したのに使わなかったり、お試し版をちょっといじっただけであきらめてしまっている人も多いのではないでしょうか。
そんな人のための強い味方がGIMPです。
GIMPとはフォトショップなどと同様のペイントソフトで、アニメ作成のところで紹介したAvimatarのように無償で配布されているフリーウェアです。フリーウェアと言ってもその機能は有償のフォトショップエレメントなどと比べても何ら遜色なく、SLでの使用に限って言えば、むしろ使い勝手は良いくらいです。
たとえばこんなセルフポートレイトもスナップショットとGIMPで作れちゃいます。

今日はそんなGIMPの使い方をサクサクっと覚えちゃいましょう。
まずはGIMPを入手。 ⇒ http://gimp-win.sourceforge.net/stable.html
MACの方はこちらから。 ⇒ http://gimp-app.sourceforge.net/
残念ながら最新バージョンの2.4はWindowsしか対応していません。MACの方は2.2を使っていただくことになります。
ダウンロードを終えたら、早速GIMPを起動してみましょう。 初期画面が出たら新規作成であたらしいファイルを開いてみましょう。

ファイルはデフォルトでは420x300となっていますが、この大きさは任意に選ぶことが可能です。
フォトショップなどもそうですが、GIMPもレイヤーが使えるようになっています。レイヤーとは、下の画面に上から別の画面を重ねることでひとつの画面とすることができるような構造で、テンプレートを使って服を作るときなどに必ず使います。新規ファイル作成時にはこのレイヤーはまだ無く、背景だけがあります。ですのでこの背景の上にレイヤーをつくることにします。
レイヤーの構造は メニューの ダイアログ>レイヤー で見ることができます。

レイヤーの作成はメニューの レイヤー>新規レイヤー でできます。

新規レイヤーは何も書かれていない状態では、丁度一枚の透明シートのような感じです。また、このような透明シートとしてのレイヤーは何枚も重ねることが可能です。ですので服などを作るときにはこの特性を利用し、一番下の背景にTexture Map(型紙)を読み込み、レイヤーを使って服を書き込んでいくといった方法をとります。レイヤーのウィンドウで背景をオフにしてみると下の画面のようなチェック模様の画面がでてきます。これは透明であるということを表していますので、今後レイヤーを使う際に覚えておいてください。

さて、以上GIMPの初期画面から新規ファイルを開きました。ここでいちから絵を描いていってもいいのですが、実際には既にある画像を背景として読み込み、そこにいろいろな加工をしていくというケースが多いかと思います。ということで、実際にSLで撮ったスナップショットを使ってちょっと遊んでみましょう。
まず、加工したいスナップショットを読み込みます。

ちょっとこのままだと大きすぎますね。人物のまわりだけ切り取って使うことにしましょう。
切り取るにはメニューの 道具>選択ツール>Rectangle Select を選びます。(なんで最後だけ英語なんだろ?まあフリーソフトですから、ご愛敬ということでw)

選択した範囲だけを切り取るにはメニューから 画像>Crop to Selection を選びます。

これで選択範囲だけを切り取ることができました。

次に文字を入れてみましょう。メニューから 道具>文字 を選びます。

文字を入力する際に文字色を選んでおきましょう。今回はピンクで入れてみることにします。
色の変更はツールウィンドウのカラーパレットをクリックして「描画色を変更」というウィンドウで行います。

色を選んだら、文字カーソルで画面上をクリックすると「GIMP文字エディター」というウィンドウが現れますので、そこから文字を入力していきます。フォントや文字の大きさ、色はツールウィンドウの方で変更することができます。

文字の位置を動かしたいときはツールウィンドウからMoveツールを選びMoveの設定を Move the active layer とし、かつレイヤーダイアログで文字レイヤーを選択してやると、Moveツールで文字位置を動かすことができます。このように文字を入れる場合は自動的に一番上に文字レイヤーが出現します。また、文字レイヤーに限らず各レイヤーは可視、不可視の切り替えができます。またレイヤーを重ねる順番も入れ替えることができますので、いろんな部分を別々に描いて後で重ねるといったことも自由にできます。

さて、次に顔のまわりをハートで囲んでみましょう。(自分でやるのはちょっと恥ずかしいんですが・・・^^;)
まず、周りを囲むハートの枠を描くためにメニューから レイヤー>新規レイヤー で新しいレイヤーを作ります。

新規レイヤーは一番上にきますので、そのまま枠を塗りつぶすと文字が隠れてしまいます。そこでレイヤーの階層をひとつ下げて、文字と写真の間に来るようにします。

この写真と文字の間に入ったレイヤーにハートの枠を書いていきます。ハートの枠を描くにはPathツールを使うと便利でしょう。Pathツールは私のようにフリーハンドで描くお絵かきが全く駄目なひとでも比較的きれいにいろんな形を描くことができます。なにより服を作る際など、テクスチャーマップ(型紙)があれば、それにそって服の形を奇麗につくることだって可能です。(それはまた後日) ということでPathツールを使ってハートを描いてみましょう。メニューから 道具>Path を選びます。

やり方は簡単、点をプロットしていくと点と点の間が線で結ばれていきます。曲線部分などは点の間隔を細かくしてあげるときれいに描けるでしょう。また、ちょっと歪んでいるなとか思ったらば、後で修正もききます。

形が整ったら、メニューから 選択>パスから を選びます。

この状態ですと、ハートの内側が選択されたことになっています。しかし、塗りつぶして枠にしたいのはハートの外側ですね。そこでメニューから 選択>反転 を選んでやります。これで選択範囲はハートの外側になりました。

さあ、いよいよハートの枠を色付けしましょう。メニューから 編集>描画色で塗りつぶす を選ぶことで選択範囲のハートの外側を塗りつぶすことができます。塗りつぶす前に、ツールウィンドウの中のカラーパレットの描画色を塗りつぶしたい色に変えておくことを忘れずに。

今回は青でぬりつぶすことにします。結果は下の画のとおり。

今回の手順をひととおり覚えておけば、テクスチャーマップ(型紙)を使った服作りなどもできるようになるでしょう。
後日機会を見てGIMPを使った服作成にもトライしてみましょう。
楽しみにしていてください。
では、きょうのところはこの辺で。なが~いトピックでしたが、お付き合いいただきありがとうございました。